特定一般教育訓練給付金または専門実践教育訓練給付金の支給を申請するときには、今回受講した教育訓練によるキャリア形成等の効果等を把握するため、「受給時報告」「追加給付申請時報告」を提出します。
1.受給時報告、追加給付申請時報告とは何か
受給時報告
特定一般教育訓練を修了し、特定一般教育訓練給付金の支給申請の手続きをする場合は「特定一般教育訓練給付受給時報告」の提出が必要です。
また、専門実践教育訓練を修了し、専門実践教育訓練給付金(最後の支給単位期間)の支給申請の手続きをする場合は「専門実践教育訓練給付最終受給時報告」の提出が必要です。
この受給時報告は、今回受講した専門実践教育訓練または特定一般教育訓練の内容とキャリア形成等の効果に関するアンケートで、法令上提出が義務づけられています。政策の効果検証に活用するため(今回受講した講座がキャリア形成につながるか)の調査なので、回答はすべて個人が特定されないような形で統計上の処理をされます。
追加給付申請時報告
専門実践教育訓練を修了して特定の条件を満たした場合に、追加の給付を受けることができます。この際、追加給付の支給申請書に「専門実践教育訓練給付追加給付申請時報告」を添付します。
受給時報告と追加給付申請時報告は同じ様式
追加給付申請時報告は、受給時報告と同じ用紙です。
追加給付は、専門実践教育訓練給付金の最終の受給のときに条件を満たしていれば同時に申請することもできます。最終の受給のときには「専門実践教育訓練給付最終受給時報告」を提出するので、追加給付申請時報告を提出する必要はありません(同じ用紙を2通提出しなくてもいい)。
最終受給時報告をしたとしても、追加給付の申請を別の日に行う場合はあらためて追加給付申請時報告を提出しなければなりません。
2.ダウンロード
受給時報告、追加給付申請時報告の用紙はハローワークでもらうことができますが、こちらでダウンロードすることもできます。
3.受給時報告、追加給付申請時報告の書き方(記入例)
最後の自由記述の設問を除き、ほとんど番号を〇で囲むだけの簡単なアンケートです。回答は統計上の処理をされます。回答した内容と給付の審査は無関係ですから、正直に回答してください。
雇用保険被保険者番号
教育訓練給付金受給資格者証(教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格者証)に記載されている被保険者番号を記入します。
講座名称、性別、年齢、指定講座番号
再受給時報告は、すべて今回受講した講座について回答します。受講修了した講座の名称とは今回受講した講座の名称のことです。指定講座番号とは、今回受講した講座の指定番号です。教育訓練給付金受給資格者証(教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格者証)に記載されています。
なお、性別と年齢についてはアンケート回答時のものを回答します。
問1.開始年月、修了年月(全員必答)
受講修了した講座の受講を開始した年月(例:2017年4月など)を記載してください。
受講開始年月( 年 月)
受講修了年月( 年 月)
今回受講した教育訓練の受講開始年月と修了年月を西暦で回答します。
問2.経過年月(全員必答)
受講修了後、どの程度の期間が経っていますか。該当する番号を○で囲んでください。
1.~3か月未満
2.3~6か月未満
3.6~9か月未満
4.9~12か月未満
5.1年以上
今回受講した講座の修了日から起算して、アンケート回答時点までの経過年数について、1~5のなかから1つ選び、番号を〇で囲みます。
通常は、教育訓練の修了の翌日から1か月以内に支給申請をしなければならないので「1」となります。この用紙は専門実践教育訓練の追加給付申請時報告も兼ねているので1か月以上経過していることもありえます。
問3-1.受講の目的(全員必答)
問3-1.当該講座の受講を開始した時点で、当該講座をキャリア設計にどう活かそうとしていましたか。該当する番号を○で囲んでください(複数回答可)。 1.現在の仕事に必要な知識・能力を身に付けるため 2.昇進・昇格に備えて 3.配置転換・出向に備えて 4.資格取得等により、転職するため 5.資格取得等により、正社員に転換するため 6.再就職のため 7.その他
受講した理由を選び、番号を〇で囲みます。この設問は複数選択してもよいです。その他の理由があれば「7」を選択して具体的理由を記入します。
問3-2.実現できそうか(全員必答)
問3-2.受講により、当初期待していたこと(問3-1)は実現できそうですか。 1.実現できた 2.実現できそう 3.実現できなそう 4.分からない
中長期的な視点でキャリア形成をしているのに修了直後に実現可能性を聞かれても困りますが、1~4のなかから1つ選び、番号を〇で囲みます。
問4.目標資格を取得したか(全員必答)
受講した講座に取得目標資格が設定されていた場合、あなたは目標資格を取得しましたか。 1つ選んで、該当する番号を○で囲んでください。 ※専修学校(職業実践専門課程)、専門職大学院(法科大学院を除く)、職業実践力育成プログラム、第四次産業革命スキル習得講座など、受講した講座に取得目標資格が設定されていなかった場合には、「6」を選んでください。 1.資格を取得した 2.受験したが、取得できなかった 3.受験したが、結果が出ていない(結果待ち) 4.受験を予定しているが、現時点で受験に至っていない 5.受験は予定していない 6.講座に取得目標資格が設定されていない
講座に設定されていた目標資格を取得したかについて、1~5のなかから1つ選び、番号を〇で囲みます。なお、取得目標資格が設定されていない場合は「6」を選択します。
問5-1.受講開始時点の就業等の状況(全員必答)
受講開始時点のご自身の就業等の状況について、1つ選んで該当する番号を記入してください。 1.正社員 2.非正規雇用(派遣労働者、契約社員を含む) 3.その他の就業(自営業等) 4.非就業
受講開始日において就業していた場合は、1~3のなかから1つ選び、番号を〇で囲みます。そして、次の問5-2に進みます。
受講開始日において就業していなかった場合は、「4」を〇で囲みます。そして、問7に進みます。
問5-2.就業状況の変化(就業者のみ)
現時点(アンケート回答時点)で受講開始時点と就業等の状況に変化はありましたか。 1.変化があった 2.変化はない
問5-1で就業していた場合のみ回答します。受講開始時点での就業状況と、アンケート回答時点での就業状況で変化があった場合は「1」を〇で囲みます。そして、次の問5-3に進みます。
変化が無かった場合は「2」を〇で囲みます。そして、次の問5-3をとばして問6に進みます。
問5-3.就業状況(変化があった場合のみ)
変化後(現時点)の就業等の状況について、該当する番号を〇で囲んでください。 1.正社員 2.非正規雇用(派遣労働者、契約社員を含む) 3.その他の就業(自営業等) 4.非就業
問5-2で変化があった場合のみ回答します。アンケート回答時点での就業状況を1~4のなかから1つ選び、番号を〇で囲みます。そして、次の問6に進みます。
問6.受講の効果(就業者のみ)
受講開始時に就業していた方にお伺いします。講座の受講の効果として、どのようなものがある(あった)と思いますか。 当てはまるものを複数選んで、該当する番号を○で囲んでください。 1.処遇の向上(昇進、昇格等) 2.配置転換等により希望の業務に従事できた 3.円滑な転職 4.賃金のアップ、資格手当等への反映 5.その他(社内外の評価が高まるなど)の効果 6.特に効果はない
問5-1で就業していた場合のみ回答します。受講して何らかの効果があった場合は、1~5のなかからその効果として当てはまるものをすべて選び、番号を〇で囲みます。特に効果を感じなかった場合は「6」を〇で囲みます。
そして、次の問7をとばして問8に進みます。
問7.受講の効果(非就業者のみ)
受講開始時に就業していなかった方にお伺いします。 (1)講座受講の効果として、どのようなものがある(あった)と期待していますか。 最も当てはまるものを1つ選んで、該当する番号を○で囲んでください。 1.早期に就職できる 2.希望の職種・業界で就職できる 3.より良い条件(賃金等)で就職できる 4.その他の効果 5.特に効果はない (2)講座の受講修了後、どの時点で就職しましたか。当てはまるものを1つ選んで、該当する番号を○で囲んでください。 1.受講中又は受講修了後3か月以内に就職した 2.受講修了後3~6か月以内に就職した 3.受講修了後6~12か月以内に就職した 4.受講修了後1年~1年12か月以内に就職した 5.受講修了後2年~2年12か月以内に就職した 6.受講修了後3年~3年12か月以内に就職した 7.受講修了後4年~4年12か月以内に就職した 8.受講修了後5年~9年12か月以内に就職した 9.受講修了後10年~19年12か月以内に就職した 10.受講修了後20年を超えて就職した 11.一度も就職していない
問5-1で就業していない場合のみ回答します。(1)、(2)で当てはまるものをそれぞれ1つ選び、番号を〇で囲みます。
問8.スキルの習得と満足度(全員必答)
受講した講座の教材、カリキュラム、指導内容等は、ご自身の期待した能力の習得(例 目標資格の取得)に役立つものとして満足できましたか。1つ選んで、該当する番号を○で囲んでください。 1.大変満足 2.おおむね満足 3.どちらとも言えない 4.やや不満 5.大いに不満
受講した講座の内容がスキルの習得に役立つものであったか、満足度を1~5のなかから1つ選び、番号を〇で囲みます。
問9.給付金が受講の決め手になったか(全員必答)
講座受講と給付金の関係について、該当する番号を1つ選んで、該当する番号を○で囲んでください。 1.給付金が支給されるので、前回受講した講座を受講した 2.給付金が出なくても前回受講した講座を受講した
給付金が支給されることを前提として受講を決めた場合は「1」、給付金が支給されなくても受講していたと思う場合は「2」を〇で囲みます。
問10.知ったきっかけ(全員必答)
教育訓練給付制度をどうやって知りましたか。該当する番号を○で囲んで下さい(複数回答可)。 1.厚生労働省のホームページ 2.ハローワークからの紹介(リーフレット等) 3.勤務先からの紹介 4.家族・知人からの紹介 5.教育訓練機関からの紹介 6.その他
教育訓練給付制度を知ったきっかけを選び、番号を〇で囲みます。この設問は複数選択してもよいです。その他の理由があれば「6」を選択して具体的理由を記入します。特に、当サイトを見て知った場合は「教育訓練給付金.JPのホームページ」と回答します。
問11.キャリア形成と満足度(全員必答)
専門実践教育訓練及び特定一般教育訓練は、自らのキャリア形成に役立つものとして満足できましたか。1つ選んで、該当する番号を○で囲んでください。 1.大変満足 2.おおむね満足 3.どちらとも言えない 4.やや不満 5.大いに不満
講座の内容がキャリア形成に役立つものであったか、満足度を1~5のなかから1つ選び、番号を〇で囲みます。
問12.自由記述
専門実践教育訓練及び特定一般教育訓練は、ご自身のこれからのキャリア形成にどのように活かすことができると期待しているか、具体的に記載してください。
4.補足説明
法令改正
「受給時報告」の添付が必要となったのは2019年(令和元年)10月1日の雇用保険法施行規則の改正によるものです。したがって、2019年(令和元年)10月1日以降に受講を開始した場合にこれらの書類が必要となります。2019年(令和元年)9月30日までに受講を開始したものについてはこれらの書類は不要です。
再受給時報告との違い
再受給時報告は、過去に特定一般教育訓練または専門実践教育訓練を受けたことのある人が受給資格確認申請時に提出するものです。
- 再受給時報告
- 過去に特定一般教育訓練または専門実践教育訓練を受けたことのある人が、再度、特定一般教育訓練または専門実践教育訓練を受けようとする場合
- 受給時報告
- 特定一般教育訓練給付金または専門実践教育訓練給付金の支給を申請する場合(専門実践教育訓練給付金は最終受給時のみ)
- 追加給付申請時報告
- 専門実践教育訓練給付金の追加給付を申請する場合(ただし、専門実践教育訓練給付金の最終受給と同時の場合は不要)
なお、一般教育訓練給付金と教育訓練支援給付金の手続にこれらの書類の提出は不要です。