過去に特定一般教育訓練または専門実践教育訓練を受けた場合は、過去に受けた特定一般教育訓練または専門実践教育訓練によるキャリア形成等の効果等を把握するため、「再受給時報告」を提出します。
１．再受給時報告とは何か
特定一般教育訓練給付金または専門実践教育訓練給付金の支給を受けるためには、教育訓練の受講を開始する日の1か月前までに受給資格の確認を受ける必要があります。
受給資格の確認を受ける際、過去に専門実践教育訓練または特定一般教育訓練を受けたことがある場合は、「専門実践教育訓練給付及び特定一般教育訓練給付再受給時報告」を添付しなければなりません。
この再受給時報告は、前回受講した専門実践教育訓練または特定一般教育訓練の内容とキャリア形成等の効果に関するアンケートで、法令上提出が義務づけられています。政策の効果検証に活用するため（前回受講した講座がキャリア形成につながったか）の調査なので、回答はすべて個人が特定されないような形で統計上の処理をされます。
種類が異なっていても提出が必要
給付金の種類が異なっていても提出する必要があります。
例えば、過去に特定一般教育訓練給付金を受給したことがある人が、今回、専門実践教育訓練給付金を受給しようとする場合は提出が必要です。また、過去に専門実践教育訓練給付金を受給したことがある人が、今回、特定一般教育訓練給付金を受給しようとする場合も提出が必要です。
提出が不要な場合
はじめて専門実践教育訓練または特定一般教育訓練を受ける場合は不要です。
過去に受けた給付金が一般教育訓練給付金の場合は不要です。また、過去に専門実践教育訓練または特定一般教育訓練を受けたことがある場合であっても、今回受給しようとする給付金が一般教育訓練給付金の場合も不要です。
２．ダウンロード
「専門実践教育訓練給付及び特定一般教育訓練給付再受給時報告」の用紙はハローワークでもらうことができますが、こちらでダウンロードすることもできます。
３．再受給時報告の書き方（記入例）
最後の自由記述の設問を除き、すべて番号を〇で囲むだけの簡単なアンケートです。回答は統計上の処理をされます。回答した内容と給付の審査は無関係ですから、正直に回答してください。
雇用保険被保険者番号
雇用保険被保険者証、雇用保険受給資格者証または高年齢受給資格者証に記載されている被保険者番号を記入します。
講座名称、性別、年齢、指定講座番号
再受給時報告は、すべて前回受講した講座について回答します。受講修了した講座の名称とは前回受講した講座の名称のことです。指定講座番号とは、前回受講した講座の指定番号です。
なお、性別と年齢については現在のものを回答します。
問１．経過年月（全員必答）
前回受講した講座の修了時点からの経過年月をお答えください。該当する番号を○で囲んでください。 １．３年～５年未満 ２．５年～１０年未満 ３．１０年～１５年未満 ４．１５年～２０年未満 ５．２０年以上
前回受講した講座の修了日から起算して、アンケート回答時点までの経過年数について、１～５のなかから1つ選び、番号を〇で囲みます。
問２．今回受講する理由（全員必答）
前回受講した講座と今回受講する講座の関係をお答えください。最も当てはまるものを選んで、該当する番号を〇で囲んでください。
１．今回受講する講座は前回受講した講座の上位資格を目指すものである
２．（１．に該当せず）今回受講する講座は前回受講した講座と関連分野の資格取得を目指すものである
３．今回受講する講座は前回受講した講座の職域や従事できる業務の幅の拡大を目指すものである
４．今回受講する講座は前回受講した講座と直接には関係のないものである
５．わからない
今回の受講がどのようなキャリアアップを目指すものかについて、もっとも当てはまると思うものを１つだけ選び、番号を〇で囲みます。
問３．前回受講した理由（全員必答）
前回受講した講座を受講した理由は何ですか。該当する番号を○で囲んでください（複数回答可）。１．仕事に必要な知識・能力を身に付けるため ２．昇進・昇格に備えて ３．配置転換・出向に備えて ４．資格取得等により、転職するため ５．資格取得等により、正社員に転換するため ６．再就職のため ７．その他
前回受講した理由を選び、番号を〇で囲みます。この設問は複数選択してもよいです。その他の理由があれば「７」を選択して具体的理由を記入します。
問４．目標資格を取得したか（全員必答）
前回受講した講座に取得目標資格が設定されていた場合、あなたは目標資格を取得しましたか。 １つ選んで、該当する番号を○で囲んでください。 ※専修学校（職業実践専門課程）、専門職大学院（法科大学院を除く）、職業実践力育成プログラム、第四次産業革命スキル習得講座など前回受講した講座に取得目標資格が設定されていなかった場合には、「６」を選んでください。 １．資格を取得した ２．受験したが、取得できなかった ３．受験したが、結果が出ていない（結果待ち） ４．受験を予定しているが、現時点で受験に至っていない ５．受験は予定していない ６．講座に取得目標資格が設定されていない
前回受講した講座に設定されていた目標資格を取得したかについて、１～５のなかから1つ選び、番号を〇で囲みます。なお、前回受講した講座に取得目標資格が設定されていなかった場合は「６」を選択します。
問５－１．受講開始時点の就業等の状況（全員必答）
前回受講した講座の受講開始時点のご自身の就業等の状況について、１つ選んで該当する番号を記入してください。 １．正社員 ２．非正規雇用（派遣労働者、契約社員を含む） ３．その他の就業（自営業等） ４．非就業
前回受講した講座の受講開始日において就業していた場合は、１～３のなかから1つ選び、番号を〇で囲みます。そして、次の問５－２に進みます。
前回受講した講座の受講開始日において就業していなかった場合は、「４」を〇で囲みます。そして、問７に進みます。
問５－２．就業状況の変化（前回就業者のみ）
現時点（アンケート回答時点）で前回受講した講座の受講開始時点と就業等の状況に変化はありましたか。 １．変化があった ２．変化はない
問５－１で就業していた場合のみ回答します。前回受講した講座の受講開始時点での就業状況と、アンケート回答時点での就業状況で変化があった場合は「１」を〇で囲みます。そして、次の問５－３に進みます。
変化が無かった場合は「２」を〇で囲みます。そして、次の問５－３をとばして問６に進みます。
問５－３．今回の就業状況（変化があった場合のみ）
変化後（現時点）の就業等の状況について、該当する番号を〇で囲んでください。 １．正社員 ２．非正規雇用（派遣労働者、契約社員を含む） ３．その他の就業（自営業等） ４．非就業
問５－２で変化があった場合のみ回答します。アンケート回答時点での就業状況を１～４のなかから1つ選び、番号を〇で囲みます。そして、次の問６に進みます。
問６．前回の受講の効果（前回就業者のみ）
前回受講した講座の受講開始時に就業していた方にお伺いします。講座の受講の効果として、どのようなものがあったと思いますか。 当てはまるものを複数選んで、該当する番号を○で囲んでください。 １．処遇の向上（昇進、昇格等） ２．配置転換等により希望の業務に従事できた ３．円滑な転職 ４．賃金のアップ、資格手当等への反映 ５．その他（社内外の評価が高まるなど）の効果 ６．特に効果はない問５－１で就業していた場合のみ回答します。前回受講した講座を受講して何らかの効果があった場合は、１～５のなかからその効果として当てはまるものをすべて選び、番号を〇で囲みます。特に効果を感じなかった場合は「６」を〇で囲みます。
そして、次の問７をとばして問８に進みます。
問７．前回の受講の効果（前回非就業者のみ）
前回受講した講座の受講開始時に就業していなかった方にお伺いします。 （１）講座受講の効果として、どのようなものがあったと思いますか。 最も当てはまるものを１つ選んで、該当する番号を○で囲んでください。 １．早期に就職できる ２．希望の職種・業界で就職できる ３．より良い条件（賃金等）で就職できる ４．その他の効果 ５．特に効果はない （２）前回受講した講座の受講開始後、一度でも就職しましたか。当てはまるものを１つ選んで、該当する番号を○で囲んでください。 １．受講中又は受講修了後３か月以内に就職した ２．受講修了後３～６か月以内に就職した ３．受講修了後６～１２か月以内に就職した ４．受講修了後１年～１年１２か月以内に就職した ５．受講修了後２年～２年１２か月以内に就職した ６．受講修了後３年～３年１２か月以内に就職した ７．受講修了後４年～４年１２か月以内に就職した ８．受講修了後５年～９年１２か月以内に就職した ９．受講修了後１０年～１９年１２か月以内に就職した 10．受講修了後２０年を超えて就職した 11．一度も就職していない問５－１で就業していない場合のみ回答します。(1)、(2)で当てはまるものをそれぞれ１つ選び、番号を〇で囲みます。
問８．スキルの習得と満足度（全員必答）
前回受講した講座の教材、カリキュラム、指導内容等は、現在のご自身の能力の習得（例 目標資格の取得）に役立つものとして満足できましたか。１つ選んで、該当する番号を○で囲んでください。
１．大変満足
２．おおむね満足
３．どちらとも言えない
４．やや不満
５．大いに不満
前回受講した講座の内容がスキルの習得に役立つものであったか、満足度を１～５のなかから1つ選び、番号を〇で囲みます。
問９．給付金が受講の決め手になったか（全員必答）
前回受講した講座の受講と給付金の関係について、該当する番号を１つ選んで、該当する番号を○で囲んでください。
１．給付金が支給されるので、前回受講した講座を受講した
２．給付金が出なくても前回受講した講座を受講した
給付金が支給されることを前提として受講を決めた場合は「１」、給付金が支給されなくても受講していたと思う場合は「２」を〇で囲みます。
問10．キャリア形成と満足度（全員必答）
前回受講した講座は、自らのキャリア形成に役立つものとして満足できましたか。１つ選んで、該当する番号を○で囲んでください。
１．大変満足
２．おおむね満足
３．どちらとも言えない
４．やや不満
５．大いに不満
前回受講した講座の内容がキャリア形成に役立つものであったか、満足度を１～５のなかから1つ選び、番号を〇で囲みます。
問11．自由記述
前回受講した専門実践教育訓練及び特定一般教育訓練は、ご自身のこれまでのキャリア形成にどのように活かすことができたと感じているか、具体的に記載してください。
４．補足説明
法令改正
「再受給時報告」の添付が必要となったのは2019年（令和元年）10月1日の雇用保険法施行規則の改正によるものです。したがって、2019年（令和元年）10月1日以降に受講を開始した場合にこれらの書類が必要となります。2019年（令和元年）9月30日までに受講を開始したものについてはこれらの書類は不要です。
受給時報告、追加給付申請時報告との違い
受給時報告は、特定一般教育訓練の修了後または専門実践教育訓練給付金の最終回の支給単位期間に係る支給申請時に提出するものです。また、追加給付申請時報告は、専門実践教育訓練給付金（最終給付）の申請とは別に追加給付を申請する場合に提出するものです。
- 再受給時報告
- 過去に特定一般教育訓練または専門実践教育訓練を受けたことのある人が、再度、特定一般教育訓練または専門実践教育訓練を受けようとする場合
- 受給時報告
- 特定一般教育訓練給付金または専門実践教育訓練給付金の支給を申請する場合（専門実践教育訓練給付金は最終受給時のみ）
- 追加給付申請時報告
- 専門実践教育訓練給付金の追加給付を申請する場合（ただし、専門実践教育訓練給付金の最終受給と同時の場合は不要）
なお、一般教育訓練給付金と教育訓練支援給付金の手続にこれらの書類の提出は不要です。